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□ 解説 腎臓と呼吸器が一緒になっている。どちらも重い分野であるのだが、400ページにまとまっているのが良い。腎臓は分かりづらい分野であるが、酸塩基平衡や電解質調節の辺りを丁寧に説明してくれているのがありがたい。この辺りはいきなり病気がみえる系の教科書を見ても理解できないため、STEPを一読するといいだろう。 膜性や膜性増殖性など、紛らわしい用語の解説もしっかりしているが、解剖と病理画像が手薄なのが痛いところである。解剖は最初の数ページに書いてあるが、イラストはミクロ中心であり、マクロがほとんどない。手元にある解剖学の教科書を引っ張ってこれば済むのだが、一緒に乗せておいた方が利便性は良いと感じた。病理画像は白黒なのでこれだけでは不十分。別の教科書で確認するしかない。 酸塩基平衡の関係で人と呼吸器を一緒にしたと思うが、泌尿器科と腎を一緒にしても良かったと思う。本書には前立腺腫瘍や精巣腫瘍などが載っていないため、「腎・泌尿器科」として学習する医学部では教科書をA分野用意しなければいけないことになる。そういった大学も多いのではないだろうか。 □ その他情報 ・他のステップ内科の至る所で「ステップ内科(4)のxxページ参照」という記載があるため、買っておいても損はない。 ・肺炎の分類や治療戦略のところが載ってない ・呼吸器外科疾患の縦隔腫瘍の説明がある。 □ STEP腎・呼吸器データ
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[医学生の教科書] |