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生化学の教科書
生化学教科書の選び方

生化学は体内での物質代謝の機序を学ぶことが中心となる。具体的には、グルコースがピルビン酸になり、クエン酸回路に入って電子伝達系に繋がる経路や、その反応にかかわる脂質や蛋白質の代謝を覚えなければいけない。複数の反応経路がかかわりあう様子は文章だけでは覚えきらないため、分かりやすいイラストが必要になってくる。そうしたことを考えると、リッピンコット生化学は非常に見やすいカラーの図があり、各反応経路を整理するのに適している。体内での代謝経路の全体図は秀逸である。教科書として購入しなくとも、図書館で一見しておく価値はある。
ただ、試験対策のみを考えるならば、リッピンコット生化学でも少し詳しすぎるという印象がある。自身でポイントを絞れているならば使用しても難なく使いこなせるが、0から始める場合にはオーバーワークになってしまう可能性もある。例えば、解糖系は10段階の反応からなるが、試験ではこれを全て覚える必要はない。シンプル生化学ならば、そうした重要なポイントのみを絞って記述してあるため、0からテスト勉強を始める場合にはおすすめできる。
ストライヤー生化学レベルになると、試験対策というより、詳細な実験レポートを作成したいときに使う本になるかと思われる。


生化学の教科書解説

分類 詳細解説 詳しさ Amazon
和書 ストライヤー生化学 ☆☆☆☆☆
ヴォート生化学
レーニンジャーの新生化学
ハーパー生化学 ☆☆☆☆
ホートン生化学 ☆☆☆
リッピンコット生化学
シンプル生化学
洋書 Biochemistry (Stryer) ☆☆☆☆☆
Biochemistry (Voet)
Harpers Illustrated Biochemistry ☆☆☆☆
生化学の教科書アンケート
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