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朝倉かハリソンか(アンケート) | ||||||||||||||||||||||||||||||
□ 解説 朝倉内科学とハリソン内科学は臨床医学の本格的な教科書として有名であり、多くの医学生はこの2冊のうちどちらを手元に置くかで悩む。非常に高価な本であるため、両者の特徴をしっかりと把握して、自身の用途に合ったものを選んでいきたい。ちなみに、2冊買うのはあまりお勧めできない。1冊3万円の網羅系教科書を2冊持っていたところで、価格に見合った活用はできないだろう。 □ テキストと図の分量 では、両者の比較であるが、まずは分量が違う。ハリソン内科学のほうが多い。ページ数だけでなく、1ページの記述量も多いため、単純な記述量は1.5倍ぐらい多いのではないかと感じる。 その一方で、朝倉内科学ではビジュアル面に優れている。しかし、過度の期待は禁物である。病態生理できった内科学のような図を期待してはいけない。朝倉内科学でも、主体はあくまでテキストである。小さな挿絵があるくらいである。きちんと図を見て理解しようとしたら、カンタン教科書にあるような教科書が必要である。 ちなみに、朝倉内科学は1ページがぺらぺらしてて薄いので、分冊版もあり持ち運びに向いている。 内容量としては、 朝倉内科学→内科学全体をさらっと記述した ハリソン内科学→内科学全体を深く記述した ぐらいのイメージである。朝倉内科学だけで全ての授業に対応するのには難しい情報量であるが、医師国家試験のEssential Minimumは十分に満たしている。 □ 国家試験との相性 朝倉内科学のいいところは、ハリソン内科学と比べると医師国家試験対策に向いているというところである。朝倉内科学は国家試験の内容を踏まえた改定が行われており、医学生の間は利用効率が高いと感じる。さらに、STEP内科も朝倉内科学を基準に編集されており、カンタン教科書との相性もいい。 ハリソン内科学は、前述した分量の多さや、内容が欧米基準であることから、日本国内の医師国家試験には向かない。例えば、ハリソンでは朝倉にはない「原発巣の不明の転移性癌」という項目まである。研修医になったら使えるが、ここまで詳しいものは医学生時代には使いこなせないかもしれない。ただ、レポートの時に参照するには心強い分量である。 □ 朝倉とハリソンの比較データ
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