TOP>基礎医学>病理学の教科書>ロビンス基礎病理学 | ||||||||||
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□ 解説 病理学の教科書の中では最も詳しいと言える一冊。辞書型の教科書としては標準病理学と人気を二分するが、内容はこちらの方が濃い。 ロビンスの最大の特徴は、その分かりやすい解説にある。大容量の書籍にもかかわらず、クリアカットな文章とカラフルでポイントを押さえた図表があるため、スラスラと読み進めることができる。時間のない時などは、図だけを見ても軽い予習にはなる。医学生に病態メカニズムを理解させることを目的としているため、「なぜこうなるのか」を意識した作りになっている。さらに、基礎医学を学ぶときだけでなく、病棟実習に入ってからも役に立つため、ちょっと詳しすぎるなと思っても手元に置いていた方がいい本である。病理は基礎と臨床の橋渡し的な存在なので、これぐらいのしっかりした教科書で勉強しておくと後々の勉強がスムーズにいきやすい。 □ Good ・病態生理にかかわる臨床的なことにも重点が置かれている。 ・アメリカの医学書だけあって、マラリヤや栄養失調の項目などは日本語の内科書よりも詳細に書かれている。 ・Robbins Basic Pathology(原書)は世界的に用いられている。平易な英語なので、一度図書館等で借りて読んでみるといいかもしれない。 ・病態, 疫学, 症状, 検査成績, 治療等臨床との繋がりが強く意識されている。 ・免疫やガンについても最新の知見がコンパクトにまとまっている。 ・総論の編集は非常によくできており、各疾患を体系だて、個体のできごとから組織・細胞生物学のスケールにまで縦ならびに見えるように書かれている。 ・病棟実習に入ってからのほうがこの本の素晴らしさを実感する。 ・カラフルでポイントを押さえた図は見やすい。 ・アメリカの医学書だけあって、マラリヤや栄養失調の項目などは日本語の内科書よりも詳細に書かれている。 ・総論や遺伝子の話は分かりやすく解説されており、初学者に最適な本である。 □ Bad ・誤訳が多い。日本語の疾患名を把握しているのか不明なほど。 間質性肺炎→間質性肺疾患 腎芽腫→Wilms腫瘍 バゼドウ病→甲状腺機能低下症 ・日本語訳は表現がひどいため読みづらい。 ・病理+臨床というコンセプトで作られているが、結果としてどちらも中途半端かもしれない。 ・正確な日本語の教科書を併用する必要がある。 ・論については写真が少なく、さらに見にくいため、病理組織形態の表現が分かりにくい。 □ ロビンス基礎病理学のデータ
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