TOP>循環器学の教科書>心臓病の病態生理―ハーバード大学テキスト | ||||||||||
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□ 解説 ハーバード大学医学部の学生と教官が共同して作り上げた画期的なテキスト。話にストーリー性があって、わかりやすい。情報量が多く、国家試験レベル以上である。循環器の生理から病態まで、「どうしてそうなるか知りたい」という気持ちを十分に満足させてくれるテキストである。少々回りくどい感は否めないが、STEP内科5だと物足りないため、この「心臓病の病態生理」を併用することで確実な知識を身につけることができる。標準循環器病学に比べると改訂が最近行われているため、現代の医療知識に対応していると言える。 使い方としては、STEP内科5、新・病態生理できった内科学1等の初学者向けのテキスト一冊と本書を併用するのがいい。いきなり本書から入ると知識の整理が難しいので、簡単教科書で基礎を一通り学んでからの方がいい。STEP内科5は不整脈に手薄であるが、「心臓の病態生理」も不整脈に手薄であることが残念である。 □ Good ・各疾患は病態生理、臨床所見、治療方法の順に説明してある。 ・循環器に少しでも興味があれば買って損なし。この本のお陰で心臓が好きになったという人続出。 ・やや年月を経た原書に比べ、訳本はその後の進歩をふまえた脚注がついており、実質的にアップデートされている。 ・心臓疾患に関する薬剤について、これだけきちんと解説している本は学生用としては珍しい。 ・循環器は最も合理的に理解しやすい分野ですが、この本はそれを如実に語ってくれる見事な内容と構成を誇っている。 □ Bad ・日本の国試に対応していないので、詳細な検査関係は述べられていない。あくまでも病態生理を学ぶもの。 ・もう少しMRIやX線、CTの写真があると良かった。 □ 心臓病の病態生理―ハーバード大学テキストのデータ
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