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□ 循環器で学ぶこと 循環器疾患の分野では心臓病の病態生理を中心に学んでいく。主要な疾患を挙げると、虚血性心疾患、心膜心筋疾患、弁膜症、不整脈、大動脈・末梢血管疾患、高血圧、先天性心疾患があり、臨床医学の柱となる分野である。これらの疾患を学ぶ上では、まずは心臓の解剖が必要不可欠である。解剖が分からずに文字だけ見ていても全く記憶できない。例えば、心雑音・過剰心音の分野では、どういった弁膜症の時にどのような心雑音が聞かれるのか、U音の分裂の仕方はどうなのかを細かく暗記しなければいけない。これらを文字だけ見て覚えるのは不可能である。心臓の解剖、弁の動きをイメージしながら考えることでどのような雑音が出てくるのかを導き出すことができる。循環器は特にそういった「解剖から導かれる理論」が重要であり、学習の際には模式図が不可欠である。 □ 循環器教科書の選び方 以上のことを考えると、テキスト主体の教科書一冊、図の豊富な教科書一冊を手元に置くのがいい。図の豊富な教科書といっても病気がみえる循環器しかないので、この本の利用価値は高い。心臓の解剖に始まり、心電図などの検査所見の解説も多く盛り込まれている。病気がみえると内科学(朝倉書店)があれば十分である。 もう少し詳しく勉強したい人は内科学(朝倉書店)ではなく、心臓病の病態生理を使用するとよい。ハーバード大学の学生と教官が作り上げた良書である。いずれにしても病気がみえる循環器は手元に置いておいたほうがよい。STEP内科5循環器でもいいが、カンタン教科書を2冊買うよりは内科学(朝倉書店)などの成書を一冊持っておいたほうが調べ物の際には便利である。 循環器の難所である心電図は、やさしい心電図がとてもわかりやすい。100ページそこそこであるが、1時間読めばぐっと理解度が高まる。もう少し詳しく学びたい人はわかりやすい心電図を使うとよい。 □ 循環器教科書のデータ
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