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腎臓の教科書
腎臓で学ぶこと

生理学で学んだ腎臓の機能(水電解質調節、酸塩基平衡、ホルモン分泌、蛋白質代謝物排泄)を基礎として、各疾患を学んでいく。ポイントとしては以下の通りになる。

@ 腎臓尿路の解剖と病態生理
A 腎炎、ネフローゼ症候群の診断基準
B 腎機能検査の方法
C 血液浄化法
D 各種臓器の腫瘍

疾患が非常に多く、紛らわしい名前が多いため、覚えるのにとても苦労する。膜性腎症と膜性増殖性、管内増殖性と管外増殖性、急性腎炎と急速進行性腎炎など似て非なるものばかり。ループス腎炎やネフローゼを引き起こす疾患を整理するだけでもかなり大変。記憶するためには、文字だけの分類にとらわれず、一つ一つの疾患をしっかりと理解することが大切である。


腎臓教科書の選び方

STEP内科4レジデントのための腎疾患診療マニュアルが人気である。Dr.ジンゾーの透析療法の初歩はこれ一冊ではさすがに試験対策は無理だが、理論の理解に大いに役立つ。

ある程度知識量がないと病気がみえる(未発売)を使いこなすのは難しい分野である。例えば、尿細管での電解質のやり取りを記号だけ見ていても、同じような図ばかりですぐに忘れてしまう。STEP内科4を用いて理論を学んで暗記するのがいいだろう。
また、蛍光抗体法や免疫染色の病理像は必須である。これはSTEP内科4だけでは補いきれないので、腎臓・腎疾患の病理アトラスなどを用いて図を見ておくとよい。図解腎臓内科学テキストはSTEPと同レベルの内容であるが、組織写真がカラーで豊富なためお勧めできる。

私の大学ではMassry & Glassock's Textbook of Nephrologyを推薦図書にしていたが、果たしてこれを使う医学生は何人いるのだろうか・・・・


腎臓の教科書解説

分類 書名 Amazon
要点 STEP内科4
新・病態生理できった内科学3
病気がみえる・腎
アイメディスン
図解腎臓内科学テキスト
詳細 標準腎臓病学
体液異常と腎臓の病態生理
レジデントのための腎疾患診療マニュアル
分野別 Dr.ジンゾーの透析療法の初歩
標本集 腎疾患の病理アトラス
英書 Massry & Glassock's Textbook of Nephrology
Diagnostic Pathology: Kidney Diseases
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