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解説 法医学の教科書で最も詳しいものである。詳細な記載にとどまらず、各執筆者の貴重な事例写真が添えられていることもポイントが高い。そして、単なる図解に留まらず、血液型・親子鑑定の理論を理解するのに助けになる図や表、頭部外傷、窒息、ショック等の病態を理解するために工夫されたフローチャート等があり、暗記しづらい分野に工夫がなされている。 記載内容は十分すぎるぐらいであるが、法医学自体がマイナーな科目なので、もう少し簡単な教科書を用いてもいいかもしれない。 □ その他情報 ・「法医学」編として、生体の法医学、死体の法医学、ならびに物体検査に関する知識について、最新の知見を取り入れながらわかりやすく解説し、さらには「医事法」編として、医療をめぐる各種の問題について詳説している。 ・各項目の始めにあった「学習目標」に加えて「観察のポイント」または「検査のポイント」が新設され、それぞれの項目における重要な点がより明確にされている。 ・欄外コラムとして「SIDE MEMO」も新設されるなど,学生にとって非常に親しみやすく、使いやすい教科書となっている。 ・医事法に2割のページを割いている点も法医学の教科書にあっては特異である。 □ 目次 ○第1編 法医学 第1章 生体に関する法医学 A 創傷の検査 B 性・妊娠・分娩に関する検査 C 遺伝標識 D 親子鑑定 E 濫用薬物 第2章 死体に関する法医学 1 突然死(内因性急死) A 一般的事項 B 原因疾患と特徴 2 外因による死亡 A 外因による死亡(外因死)の概観 B 機械的損傷 C 異常温度・電気・放射線などによる障害と死亡 D 交通事故損傷 E 労働災害 F 窒息 G 嬰児殺 H 小児の虐待と放置による死亡 I 中毒 3 死体現象 4 個人識別 A 硬組織個人識別 B 皮膚紋理 C 検査物体のDNA解析 5 検案と解剖 第3章 物体検査 ○第2編 医事法 A 医療と法 B 医師の権利と義務 C 限界的な医療−倫理的・法的・社会的問題を内包する医療行為 D 医療をめぐる法制度の概略 E 医療事故 □ 標準法医学のデータ
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