TOP>病理学の教科書 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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□ 病理学教科書の選び方 病理学では各疾患の病理像をテキストと症例写真で理解することが目的となる。理想を言えば、組織学の教科書と同じように症例写真とテキスト解説の教科書が一冊ずつ必要になる。症例写真は病理組織の見方と鑑別診断か組織病理アトラス、テキスト解説はロビンス基礎病理学か標準病理学が人気である。標準シリーズは生理学等ではしっかりした作りになっていたが、病理ではロビンスの方が詳しい記述になっている。ただ、これだけでは情報量が多すぎてまとまりがないので、コア病理学等で知識を整理した方がいい。 しかし、実際に2冊教科書を買って勉強するのは、金銭的にも時間的にも苦しいのではないかと思う。病理学を勉強する時期になると、他の教科も試験が立て込んできて、しっかりと腰を据えて勉強できるとは限らない。どれか一冊を使用すると言った場合は、ロビンス基礎病理学か標準病理学のみでもいいだろう。テキストベースであるが、症例写真も意外と多い。私の大学では、標準病理学の写真の中を用いて試験が出題されたので標準病理学を使用したが、ロビンス基礎病理学のほうが図表は見やすいという印象である。 アトラスに関しては前述の2冊のうちどちらでもいいが、組織病理アトラスには臓器別にその発生や構造、機能、主な疾患のリスト、関連病変に関する簡潔なまとめが載っていて便利である。病理学は、文章で理解することも大切であるが、症例写真や実習での理解を深めることを意識した方がはるかに効率が良い勉強ができるため、適宜症例写真を確認したほうがよい。 □ 病理学の教科書解説
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[医学生の教科書] |